生きているミュージアム、ニフレル ~前編~
生き物の色や姿形、動きって本当におもしろいですよね。そして不思議です。
泳ぐ、歩く、つかむ、ジャンプする・・そんな小さな生き物たちの何気ないしぐさでも、普段なかなか見ることができません。
さまざまな生き物にふれる、感じる。
海遊館がプロデュースした「感性にふれる」がコンセプトになった新しい水族館の形、ニフレル。館内では、いろんな角度や視点、テーマからそんな多種多彩な生き物たちを身近に感じることができます。
今回はそんな多彩な生き物にふれる驚きや感動を、ライブ感たっぷりの演出で魅せてくれる「ニフレル」を前編・後編でリポートします!
7つのゾーンで、生物の多様性を表現
ニフレルでは、地球が育む“多様ないのちと個性のつながり”(生物多様性)を軸にした、それぞれのテーマ性をもたせた7つの展示があります。
1、いろにふれる
2、わざにふれる
3、すがたにふれる
4、WONDER MOMENTS
5、みずべにふれる
6、うごきにふれる
7、つながりにふれる
それぞれをご紹介!
1、【COLORS】“いろ”にふれる
赤・青・黄色、水玉模様にストライプ・・海の生き物の「色」にクローズアップ!目にも鮮やかなカラフルさ、生き物がまとう色彩の不思議さを感じるフロアです。
まずは、真っ赤なシロボシアカモエビが入ってすぐ出迎えてくれます。
出典:http://www.nifrel.jp/concept/zone.html
主に、他の魚類や軟体動物類などに付いた寄生虫などを捕食しているそうです。たま~に、海の映像などでカラフルなえびが大きな魚にくっついているのを見かけることがありますが、あれはお掃除してたんですね!とっても可愛い赤です。
ブルーがきれいなブルージェリーフィッシュやルリスズメダイなどの魚はもちろん、目にも鮮やかな写真のアデヤカキンコなどのサンゴをはじめ魅力的なカラーの海の生き物がいろいろ。
出典:http://nifrel.jp/archives/news/2016/06/20/1182
ポップなイエローが可愛らしいキイロサンゴハゼ。ちなみに、このキイロサンゴハゼは他のコバンハゼ属と同じように最初はメスとして大きくなるものの、メスからオスにもそしてオスからメスになったりもするそうです。色も、ですがそんな不思議な生態もおもしろいですよね。
こちらは、ブルージェリーフィッシュ。透明感のあるブルーに引き込まれます。
2、【ABILITIES】“わざ”にふれる
生き物のオリジナリティ溢れる「わざ」に注目!水を噴く、くねくねと歩いたり、砂に隠れたり、色を変化させたり。目の前でいきいきと動き回る生き物に驚くばかり。
グリーンブリトルスターはヒトデらしからぬ、うねうねとスピーディな動きで、なかなか奇妙です。
すやすや眠ってる(?)マダコさんです。完全に目を閉じてます。おつかれ気味でしょうか・・・?
ヨダレカケは名前のとおり、胸元にある吸盤がよだれかけに見えることから付けられたそうです。愛嬌のある表情がめちゃめちゃキュートすぎて、こちらもヨダレものです。
小さな幼魚時代は「ごんずい玉」と呼ばれる集団行動で同じ向きでまるまって泳ぐゴンズイたち。海遊館でもまるまって泳いでいるのをみかけます。干潮時の潮溜まりでもたまに見かける事があるほどとても身近な魚で個人的にも好きなんですが、可愛いものにはトゲがある、ということで小さくて可愛くても背ビレと胸ビレにある針に毒があるので注意!見かけても触らないように注意。
こちらはヒメジ科の水槽にいるインドヒメジ。この魚と見ためそっくりの姿で「オジサン」というユーモラスなネーミングの魚もいます。この子たちの下あごから出ている長いひげは舌代わりだそう。ヒゲをペロペロせわしなく動かして、小動物を探して食べる凄技の持ち主。
忍法隠れ蓑さながら、隠れるのがかなり上手なヒラメ。白い砂に紛れてこの写真に何匹映っているか・・なぞなぞです!笑
一番のひとだかりができていたのがこちら。角質を食べてくれるというドクターフィッシュの水槽。指を一本だけ入れて実際に触れることができます。吸い付くような、くすぐったいような、なかなかの気持ちよさ!
こちらはメガネモチノウオ(別名:ナポレオンフィッシュ)。一緒にいるのは大きなトラフザメとオオテンジクザメです。悠々と泳ぐ大きなサメの姿に、おぉっ!と歓声があがるほどの迫力。
こちらはアメリカカブトガニ。二匹並んでダンスしてました。私個人的にはかなり好きです。眺めている分に飽きないのか、結構小さな子供がずっとガラスに頬をくっつけて彼らのダンスを眺めていましたよ。
まさに、生きた化石と呼ばれるのもうなずけるこのかっこよさ!宇宙人のような、モビルスーツのような・・節々に至るまで・・・やっぱりカッコいいです。
2、【SHAPES】“すがた”にふれる
出典:https://twitter.com/nifrel_official/status/630973448504737792
生き物の多様性を一番感じるのが、こちらのテーマかもしれません。ゴツゴツにとげとげ、うにょうにょにボロボロ・・・まで!!多彩なシルエットやそれぞれの生き物たちの質感が身近に感じられるよう工夫された展示になっています。
上のチンアナゴ、ニシキアナゴの水槽は下が透明のジェルのようになっていて、本来砂の中に潜っている部分がどう見えるのか、が分かりやすい展示になっていましたよ!
出典:http://expocitynifrel.com/nifrel/pokemonfish/
こちらはコンゴウフグ。カタチが個性的な上に色もポップで可愛いです。
ボロボロの装いがなんとも個性的なボロカサゴ。表皮が定期的にはがれ落ち脱皮をするそうです。魚なのに!着替えるんですね・・
逆さまに張り付いている感じがおもしろい、サカサクラゲ。
要は、本来クラゲが泳いでいる際に「足」と思われている部分は実は「口」のようなもので光合成をしていて、要は効率よく栄養を取り込むため逆さの状態だそうです。なるほど~。
こちらは棒に足を絡める、ビックベリーシーホース。なかなか面白い育児をするようで、メスはオスの育児嚢と呼ばれるお腹の中に産卵し、雄は袋の中で孵化するまで卵を守るそう。要は卵はメス、小さな赤ちゃんになるまでオスが守ってオスが生む、という結構なイクメン。すごいっ!!
全身ヒゲだらけのヒゲハギ。ヒゲのようなトゲのようなゆらゆらした突起がいっぱいです。
この全身にゆらゆら生えているのは皮弁と呼ばれる皮膚が変化したもので、水面近くに浮いている海藻に似せているのだとか。確かに海藻っぽい色合いといい、紛れていたら見つけられそうにないかも。
こちらは、深海生物のアイドル、ダイオウグソクムシ。ダンゴムシの巨大版?って感じのなかなか素敵な見ためですが光の届かない海底に生息し海底に沈んだきた大型の魚やクジラなどの死骸などもエサにしているため「深海の掃除屋」とも。
こちらもかなりのカッコいいフォルム、オウムガイです。触手が蠢く感じが古代生物っぽくて萌えます。
他にもハナミノカサゴや、ハリセンボンなど個性的な生き物がいっぱいいましたよ!身長の低い小さなお子さんでも十分楽しめる高さです。しかも「すがたにふれる」コーナーは少し薄暗い中、それぞれの個体がそれぞれのケースでライトアップされて展示されているので、大勢の人がいてもバラケていて見やすいという利点もありました。
※後編へ続く →
≪館内マップ≫
======================
最後に>
ここに紹介した生き物たちは、展示されている生き物のごく一部です。今回絞っても(あまりにも!笑泣)ボリュームがあったので前編・後編としてお送りさせていただくことにしました。どうかお許しを・・
次はいよいよニフレルの2TOPアイドル、ホワイトタイガーのアクアくん、ミニカバのモトモトくんも登場します!!
データ ==================
生きているミュージアム ニフレル
■料金
大人(高校生/16歳以上)1,900円/こども(小・中学生)1,000円/幼児(3歳以上)600円
■住所
大阪府吹田市千里万博公園2−1 EXPOCITY内
■営業時間
10:00~20:00(最終入館は閉館の1時間前※季節により営業時間が変更になる場合有)年中無休※年に1回設備定期点検のための臨時休業有
■公式ホームページ:http://nifrel.jp/index.html
アクセス =================
・電車の場合
大阪モノレール万博記念公園駅より徒歩2分
・車の場合
名神高速・近畿自動車道吹田ICよりすぐ
※詳しいアクセスはこちらをご確認ください
http://nifrel.jp/guide/access.html
======================
この記事に関連するおすすめ記事
●【ニフレル~後編~】目の前で動く!バサバサ飛ぶ!ジャンプする。感性でふれる驚きいっぱいミュージアムへ
http://mama-tabi.com/2016/07/29/kansai-aquarium-nifrel2/