【タイ】チェンマイを気ままに旅してみた ~郊外編~

タイ北部に位置するタイ第2の都市チェンマイの良さをもっと知るには、ひと足延ばして郊外に行くことをお勧めする。昔からの活動やスポットが昨今ではサステイナブルであったり、コワーキングに最適だったり。決して飾らないありのままのチェンマイが、実は時代の流れを知らず知らずのうちに汲んでいたりする、、、本当にチャンマイは言葉では言い表せない何とも不思議な魅力に包まれている。

全ては象のために

ここ「Maerim Elephant Home」は旧市街から北へ約20キロ、車で約30分のところにある、象が休息しリラクゼーションすることを目的とした象のための家。チェンマイの郊外観光スポットの虎と一緒に写真撮影ができることで有名なタイガーキングダム・チェンマイの少し北に位置する。

ここにいる象たちはアユタヤから移ってきたアフリカゾウやアジアゾウで、他でよく見かける象による様々なショーなどを披露するキャンプとは異なり、自然な環境の中で自由気ままに生活を送らせている。

象の身体の構造や生活様式について学んだ後はメイリム川で水浴びを楽しむ象の様子を間近で観察したり、バランスを取り自重を支えるのに使われる身体の重要な器官でもある足の手入れしてあげたりと、食事や散歩をはじめとする象のありのままの一日を一緒に体感できる。収入源は各種ケアプログラムの費用のほか、紙として再生可能な象の糞を関連施設に渡してエサと交換している。

サステイナブルな取り組みを体感できる、教育テーマパーク

先に紹介したMaerim Elephant Homeから南へ車で約5分のところに、象の糞を用いた紙の製造プロセス熱心に取り組み、持続可能性の利点について共有できる「Elephant POOPOOPAPER Park Chiang Mai」がある。環境に優しい『象のうんち紙』はサステイナブルというワードを耳にするようになった最近ではなく、15年以上も前に作り始められていた。

これらの乾燥した繊維の塊りは全て象の糞。全く臭みは無く、糞に含まれる天然の持続可能な繊維とサトウキビやココナッツの殻の繊維などの植物の副産物と混ぜ合わせて、ケミカルフリーな紙製品が出来上がる。

洗浄と煮沸を繰り返し小石や葉などの非繊維素材を可能な限り取り除き、毒性のない食品着色料を使用して数十種類の異なる色を実現するなど、緑豊かな庭園を巡る説明付きのウォーキングツアーではこのような8つの異なるパビリオンを通じて、糞の収集から製品ができあがるまでの魅力的なプロセスを学ぶことが出来る。

デコレーションキットを飾ってオリジナルの手帳やうちわを製作するワークショップ体験もあり、自然環境への配慮や持続可能な取り組みを知るだけでなく、古くからの技術や伝統も学べるので一石二鳥。

原風景を求めて・・・バックパッカーや若者に人気のスポット

チェンマイ旧市街から東へ約55キロ、車で約90分の山間深いところに「メーカンポン村」がある。この村は故プミポン国王が国民が農業によって自立しより良い暮らしが出来るようにと、1969年にお茶やコーヒの栽培援助を開始したがそれ以外に仕事が無く、村全体で民泊事業に取り組み今ではSNSを通じバックパッカーや若者たちが集まるチェンマイのニュースポットに生まれ変わった。ノスタルジックで趣のある景色を楽しみながら散策したい。

約150メートルの村のメインストリートには伝統的なタイの家屋が建ち並び、その中心にはタイの芸能人も訪れる木造建築カフェの「ルンプッドパーペンカフェ」があり、村のランドマーク的存在となっている。フォトジェニックスポットとなっているため店内は賑やかだが、テラス席は小川に面しており、リラックスした中でカフェが楽しめる。

村で一番高いところに建ち、村を一望できる建物が村の入り口からも確認でき、そこは「Rabeing View Cafe Mae Kampong」という天空カフェだった。少し進むとメーカンポン滝が現れる。メインストリートからさらに山間を登る必要はあるが、ここからの絶景とラテの程よい甘さが疲れを和らげてくれ、しばし物思いにふけると自身の今後のライフスタイルが見えてくるかも。

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Takashi.K

美味しいものからイマイチなものも食べれる、素晴しい景色からリアルなシーンも観れる、人と出逢い人と繋がることができる『旅』が大好きなアウトドア派。皆さんに臨場感のある現地情報をお届けできれば幸いです!