今までは大都市や有名な観光スポットに訪れる旅行が中心だったけれど、近頃注目されているのは、地方都市でしか味わえない魅力あふれるとっておきのスポットを巡るGLOCAL(Global+Local)な旅!今回は韓国の伝統文化を存分に感じられるオススメエリアから必食するべきご当地グルメ情報までたっぷりとご紹介。まだ体験したことのない韓国旅行をぜひ満喫してください!
都会の喧騒から離れて癒し尽くしのスポットを巡る江原道(カンウォンド)へ。ビッグスケールの自然に囲まれてヒーリングトラベルを存分に満喫!
江原道(カンウォンド)は韓国の中でも自然をより身近に感じられるネイチャースポット。それならいっそ旅のテーマは“リラックス&ウェルネス”にして、日頃の疲れた体と心をオールリセットしてみては。まず最初に訪れたいのは「発王山ケーブルカー&スカイウォーク」。往復7.4kmに達する韓国最長のケーブルカーに乗って目指すのは、標高1,458mの発王山の頂上。波打つ山々に囲まれた最高の絶景を眺めていたら気分も爽快リフレッシュ。
頂上に到着したら、展望エレベーターに乗ってスカイウォークへ。ガラスの床の上を渡るというスリル満点の絶景スポットで、まるで雲の上を歩いているような気分に。天気の良い日は遥か向こうにある江陵の海まで望むことができるほか、中心は360°の壮大な風景を観賞できるので、足が震えてでもチャレンジしたい!
お昼は伝統市場の「旌善(チョンソン)アリラン市場」へ。地元農家で栽培された新鮮な野菜や、唐辛子、ニンニクなどがズラリと並び、活気あふれる雰囲気に元気をもらえそう。また毎月2と7がつく日は地元の郷土料理や季節の特産品、伝統公演など楽しむことができるので、観光スポットとしてたくさんの人が訪れるそうです。
武陵(ムルン)渓谷に位置する「東海(トンへ)武陵健康の森」は健康的な生活習慣を目指しながら、自然の力を借りて様々な病気を未然に予防するためのウェルネス施設。充実のプログラムに参加できるほか、ヒーリング宿泊体験もできるのでじっくり健康と向き合いたいならぜひオススメです!
こちらの施設が誇るのは日頃のストレスをスッキリ解消できる様々なプログラム。体内の白血球を増加させて病気や傷にプローチする温熱セラピーや、細胞と神経を緩めて身体をほぐしてくれるヨモギ蒸し瞑想など、究極の癒し時間を与えてくれそうです。他にも自然素材を利用した手作り体験に参加したり、血液循環を促進するテーマ教室を利用することができるので、家族みんなで楽しみながら元気になれますよ♪
最後は海岸線を一望できる「東海墨湖灯台(トンヘムコドゥンデ)」をご紹介。青い空や海とのコントラストが何ともキレイな白い灯台で、元住民をはじめ、観光客にとっても安らぎの休息空間となっているのだそう。近くにある展望台カフェや、空の上で自転車をこぐ「スカイサイクル」等のレジャーが体験出来る展望レジャー施設「トッチェビゴル・スカイバレー」も人気です。また、イ・スンギ、ハン・ヒョジュ主演の大ヒットドラマ「華麗なる遺産」もこの辺りで撮影されたそうですよ!
こちらの灯台は癒しのトレッキングコースとしても有名なノンゴルダム道の終着地としても知られています。小さな路地を散策すれば、いたるところに壁画が描かれていて生活してきた人々の歴史と思い出を振り返ることができます。フォトジェニックスポットとしてもぜひ訪れたいですね。
伝統と現代が共存し、独特な趣が感じられる大邱(テグ)。歴史を感じながら絶景を望み、グルメも満喫できる欲張りエリア!
ソウル・釜山に次ぐ第三の都市・大邱(テグ)。多彩な観光スポットがあり、さらに美食の街として人気なので韓国初心者さんにはオススメのエリアです。まずは街の北部郊外にそびえる八公山(パルゴンサン)の中腹に位置する「桐華寺(トンファサ)」へ。約1,500年以上の長い歴史を誇りながらも、僧侶と寺院での生活を一緒に体験できるテンプルステイに参加することができます。精進料理づくりなどの体験プログラムもあり、韓国仏教の世界に浸ってみるのもいいですね。
寺院の敷地には1727年に改築された大雄殿を囲んで歴史的な建造物、石仏、石塔など見どころが満載。特に高さ33メートルに及ぶ薬師如来大仏は目の前で見ると迫力満点。他にも磨崖仏坐像(9世紀)、毘盧庵三層石塔(863年)などなど価値の高い遺跡や遺物が多く、じっくり寺院内を巡りたいですね♪
寺院のほど近くにある「八公山(パルゴンサン)ケーブルカー」は標高820mまで登り、目の前に広がる雄大な山の自然を見渡すことができます。中でも真っ赤に染まった秋の紅葉風景は圧巻!指折りの絶景スポットとしても有名だそうです。また空からの景色に癒されながらも、遊園地の乗り物のようなエンターテイメントも感じられるので、子どももきっと楽しめるはず!
頂上には森林浴が楽しめる散策路があり、爽やかな空気を吸いながらのんびり歩くだけでリラックスムードに。またフォトスポットがあちこちに設置されているので、旅の思い出に記念写真を撮るのもお忘れなく。さらにレストランでは、箸でそばをすくった形で盛り付けられた名物の「フライングそば」も要チェック。マッコリと一緒に味わうのが韓国流の楽しみ方ですって。
皆さんは金光石(キム・グァンソク)さんをご存知ですか?韓国で知らない人はいない!と言われるほど有名なフォークシンガーで、彼の人生と音楽をテーマに造られた壁画通りが「韓国観光100選」にも選ばれたのだとか。350mほどある通りでは彼の様々な姿が描かれた壁画や彼の音楽にちなんだオブジェなどを観賞でき、ポップなものからアートなものまでバラエティ豊かな作品に感動!SNS映えする写真も撮れますよ!
また立派な金光石(キム・グァンソク)さんの銅像もあり、韓国でどれだけ愛されていた人だったかと思うと興味がジワジワと湧いてきます。またスピーカーから流れる彼の曲に耳を傾ければ、なぜかゆったりとした気分になるから不思議。他にもおしゃれなカフェやショップが点在しているので、観光客で賑わっているのも納得ですね。彼を知らなくても十分に満喫できるスポットでした♪
さぁ、お待ちかねの西門市場(ソムンシジャン)の夜市でグルメを堪能しましょ♪ここは朝鮮時代から韓国三大市場と知られてきた伝統市場で、約5,000店舗に達するほどの規模の大きさを誇ります。ナイトマーケットは年中無休で、常設ステージや路上公演も行われているので毎日活気にあふれています。何を食べようかあれこれ迷うのも楽しい♪
市場には平たい餃子の「ペチャンコ餃子」や韓国のうどん「カルグクス」など美味しいローカルグルメが盛りだくさん!他にも千切りした大根の味わいが美味の「ム(大根)トッポッキ」やフィッシュ・アンド・チップスからヒントを得た「シュリンプ&チップス」なども人気で、店には長い行列ができるほど。ストリートフード以外でもオススメの大邱グルメの一つが「トンインドン・カルビの蒸し煮」。大鍋に牛カルビと辛味ダレを入れて蒸した料理で、名物グルメとして有名なのだそう。肉を食べた後にご飯を炒めて食べることもできて、お腹もいっぱい、大満足!
とことん韓国らしさを味わいたいなら全羅北道(チョンラブクト)にキマリ!絶品の郷土グルメも盛りだくさんで、本場の味わいに大満足!
韓国の南西部に位置する全羅北道(チョンラブクト)は韓国の伝統文化が色濃く残るエリア。数多くの名所・旧跡が存在し、中でも「全州韓屋村(チョンジュ ハノンマウル)」は韓国の情緒を存分に味わえるので観光でぜひ立ち寄りたいスポットです。伝統韓屋が800件ほど密集した村は昔の姿をそのまま残し、初めて訪れたのになぜか懐かしい気分に。
ノスタルジックな雰囲気の中で体験できるのは韓服のレンタル。趣のある韓屋を歩きながら素敵な写真を撮れば、きっと思い出のひとコマになるはず。他にも韓屋ステイや韓屋カフェ、伝統工芸体験館など韓国尽くしのスポットがいっぱい!
「全州南部市場(チョンジュナンブシジャン)」は約800ある店舗が軒を並べる大型市場。絹織物、家具、干魚、野菜、果物、雑貨など目移りするほど多彩な品が揃い、歩いているだけでも十分に楽しめます!また毎週末には夜市が開催され、ピビンパプをくるんだフィンガーフード「ピビンパプロール」など個性的なローカルフードが登場!
さらに2階には2011年に若者が立ち上がってオープンしたモール「青年モール」があり、おしゃれな雑貨屋さんや手作り石鹸、食堂、バー、カフェなどコンパクトな店が密集。豊富な品が並ぶ1階の市場とは雰囲気が異なり、このギャップを味わうのもおもしろいですね♪
高敞(コチャン)のご当地グルメと言えば「プンチョンウナギ」。他のウナギよりあっさりしているのが特徴で、目の前で焼き立てを味わえるのが嬉しいかぎり。日本とは違い、器用にハサミでチョキチョキと切っていく光景は何とも新鮮。ぶ厚い身を頬ばると、ふっくらとした食感と香ばしさが相まって美味。これならいくらでも食べられそうです。
家族と一緒に特別な体験をしたいなら広大な干潟で有名な「高敞(コチャン)万突干潟体験場」で思い出に残る潮干狩りはいかが?韓国の西海は湖の干満の差が大きいため、干潮になるとスケール大の潮干狩りができると人気スポットなのです。どこまでも続く干潟に赤い夕陽が差し込む風景も感動モノ!
干潮時間に合わせてトラクターに乗り、干潟の上を沖まで走らせるのも楽しいアトラクション。足がズッポリはまる干潟を歩き回りながら、泥の中に潜む貝を夢中になって探すなんておもしろくないわけがありません!生きた干潟をより身近に感じることができることも貴重な体験ですね。
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いかがでしたでしょうか?自然や伝統、芸術、グルメなど、各地域にはそれぞれの魅力がいっぱいあって、今までとはまた違った旅の醍醐味を感じることができますよ。お気に入りのエリアをピックアップして皆さんも「GLOCAL」な旅を楽しんでみてくださいね!
取材協力:韓国観光公社