【タイ】タイ東北部、イサーン地方の「コーンケーン」と「カラシン」にはまだ見ぬタイの魅力がいっぱい♪

微笑みの国タイに行ったことがある人も多いかと思いますが、そこは首都のバンコクや世界有数のビーチリゾート地のプーケットなどでは？日本の約1.4倍におよぶタイの国土は首都のバンコクと77県からなり、実は地理的だけでなく文化的にも異なった特徴を持つ5つのエリアに分けることができます。今回はその中で最も広大な面積を誇り、隣国からの影響を受けた独自の伝統文化が魅力的なタイ東北部（イサーン地方）の「コーンケーン」と「カラシン」を一挙ご紹介♪

手織りシルクの製造工程を身近に見学できる、バーンポーン・プレーワー・シルク村

高床式の家屋が集まる集落では蚕から上質な絹糸を紡ぎ織り、手織りのプレーワー（絹織物）を丹精込めて製造している様子を見学できます。

絹糸と織り機を匠に操り、その精巧さはご覧の通り！手間隙かけて作られるので、ひとつのプレーワーを作るのに約3ヶ月を要するほど。赤が基調の美しい幾何学模様が特徴で、タイシルクの中でも最も高級な織物のひとつとして評価されています（＾＾）

絹糸はどれも自然の山野草や樹皮を使用し色鮮やかに染められます。糸を取った後の蚕は貴重なタンパク源（＾＾）歯ごたえは別としてポテトチップス（塩味）と全く同じ味で、とっても美味しかったですよ♪

子どもも大人もテンションアップ！実際の化石発掘現場を見学できる、シリントーン・ミュージアム

タイで最初に恐竜の化石が発見されたコーンケーンの隣の県、カラシンにあるここシリントーン・ミュージアムには新型の大型恐竜の「プーウィアンゴザウルス」のほぼ全身の骨格標本があることで有名です。

館内は恐竜ゾーンだけでなく、地球の誕生や古代生物の進化、また化石を調査する研究室など8つのゾーンから構成されれいて、2005年から日本を代表する福井県立恐竜博物館と交流を始め、また2014年には提携（調印）を結び、共同研究なども行われています（＾＾）

シリントーン・ミュージアムでのハイライトはこちらっ！アジアで一番完全に近い全身の骨格を発掘した現場が、ありのままに展示されています！！100万年以上も土が堆積していたことで石のように硬くなり、保存状態が良いのだとか。

国立古代遺跡として認定されたワット・チャイシー

ワット・チャイシ―はコーンケーンのサーワティーというタンボン(集落、町、準郡)にあるお寺で、コーンケーンの中心地からは車で約30分で到着します。元々は両サイドに広がるような東北スタイルの屋根でしたが老朽化のため、ラタナコーシンスタイルの屋根に造り変えられました。

マハーサーラカーム県の職人によって、僧が修行する場所「ウボソット」の内部と外部に描かれた壁画は、鮮やかな青が特徴。壁画の内容は、イサーンの人々の間で語り継がれてきた文学「シンサイ」という物語になっています。1993年には日光・雨風から壁画を守るために、文化省の芸術局によってさらに屋根が伸ばされました。