韓国南西部の魅力が詰まった光州・全羅南道エリア。ここは歴史ある伝統文化と息をのむような自然美、そして最先端の現代アートが調和している注目のエリアです!ソウルや釜山とはひと味違うゆったりとした空気の中で、地元の人々の温かさに触れながら韓国の新たな魅力を発見してみませんか?
豊かな自然と歴史が織りなす魅力溢れる羅州(ナジュ)へ
韓国の伝統文化と現代アートが融合したスポットがいっぱい!

韓国の全羅南道に位置する羅州。このエリアは自然と伝統文化が見事に融合したスポットが点在し、観光地としても人気急上昇中。まずは歴史的な城郭を巡りながら、文化と自然、歴史を体感できる羅州邑城(ナジュウプソン)探訪ツアーに参加してきました!最初に訪れたのは歴史的な産業遺産としての価値を残しつつ、現代アートと融合した魅力的な複合文化施設「羅州精米所(ナジュチョンミソ)」。

館内では地元や国内外のアーティストたちの作品が並び、精米所独特のレトロな雰囲気とアートの新しさが絶妙にマッチ。またカフェスペースもあり、過去と現在が交差するユニークな空間の中でゆっくりティータイムも満喫できます♪

羅州邑城探訪ツアーの魅力は羅州の歴史と文化を体感しながら学べるというところ。中でも見逃せないのは古の時代の地方行政機関でこの地に置かれた羅州牧の客舎「錦城館(クムソングァン)」。伝統的な韓屋(ハノク)スタイルで建築され、柱や瓦屋根が美しいのが特徴です。特に「望華楼(マンファル)」は、現存する門の中でも特に保存状態が良く、当時の建築技術と美しさを感じられます。

かつては毎月1日と15日には王宮に向かい拝礼を行う儀式・望闕礼(マングォルレ)を執り行ったり、外国の使臣や政府高官の行幸がある際に宴を開いたりする場として活用されていたそうで、現在では文化財として保存されています。

ツアーでは様々なスポットを巡るために、電動人力車に乗って観光しました。コンパクトで小回りがきくし、なんてったってラクラク移動できるので歩き疲れる心配もナシ!ゆっくりと散策することができました♪

お次は韓国南部地域を代表する貴重な民俗文化遺産の「パク・ギョンジュン家屋」を訪れました。普段は一般公開されていないので、中に入ることはできませんが、今回は韓国観光公社の事前手配で特別に見学できることに。

長い年月を経てもしっかりと保存された家屋は伝統建築の細部を間近に感じられ、韓屋の静けさと気品に触れる特別な体験を味わうことができます。とても歴史的価値が高い希少な文化遺産でした。
羅州ならではの特産スイーツ&ご当地グルメを堪能!

思う存分観光した後は、ちょっとひと息つくためにカフェ兼複合文化空間の「3917 マジュン」に向かいました。ここは地元の特産品や伝統を取り入れたユニークな体験が楽しめるスポットで、昔ながらの建物をリノベーションした空間はなんともモダンでスタイリッシュ。ゆっくりとくつろぐにはピッタリの施設です。

こちらでいただけるのは、地元産の新鮮な梨を使用したスイーツやドリンク。フレッシュでジューシーな果実の魅力を生かし、オリジナルのスイーツやドリンクを提供しています。どちらも梨の自然な甘さが口の中に広がり、後味はさっぱり。他にも地元ならではのスイーツなどが楽しめますよ♪

羅州といえばコムタン(牛スープ)で有名。そこで数あるコムタン専門店の中でも何代にもわたって伝統の味を守り続けている「ハヤンジプ」で夕食をとることに。牛骨や牛肉をじっくりと長時間煮込んで作られるスープが特徴で、スッキリとした味わいながらも旨みが凝縮。お肉もホロホロとほどけるような食感で、ボリュームも満点!身体に優しい一品は旅の疲れを吹き飛ばしてくれそう。
歴史、文化、自然が息づく見どころ満載の光州(クァンジュ)は
現代アートの中心地としても注目度アップ!
韓国の歴史や文化に多く触れられ、観光地としても人気の光州(クァンジュ)。街のスピリットを受け継ぐ建物やスポットが点在し歴史と現代をつなぐ空間に出会えます。当時の姿がそのまま保存されている「全日(チョニル)ビル245」では、5・18民主化運動の際にヘリコプターから射撃された245発の弾痕が残り、歴史惨状を世の中に伝えています。現在では複合文化施設として生まれ変わり、現代アートの展示やデジタル情報図書館、市民ギャラリーなどが設置された人気のスポットに。またアジア女性で初のノーベル文学賞を受賞したハン・ガンさんは光州出身。ビル内には彼女の著書も飾られていました。
アジア最大級規模の文化・芸術の複合施設「国立アジア文化殿堂」で感動!

韓国観光公社が「2021~2022韓国観光100選」「2023~2024韓国観光100選」に選定した韓国を代表する「国立アジア文化殿堂」。アジア最大級規模の複合文化施設で現代アート、文化、歴史、技術の融合をテーマにした話題のスポットです。

館内は現代アートの大型インスタレーションや最先端のデジタル技術を駆使した体験型展示が多く、子どもから大人まで1日中過ごせること間違いなし。また図書館や劇場なども設置され、様々な資料を閲覧できたり、演劇、音楽なども楽しめます。

「国立アジア文化殿堂」は観光地でありながらも、アジア全体の文化や歴史を学ぶことができるという知的な魅力も満載。光州に来たならぜひプランに入れてもらいたい施設のひとつです!
廃品がアート作品に生まれ変わる「ペンギン村」

廃品を使用したアート作品が村のあちこちに展示されている「ペンギン村」。狭い路地まで作品が所狭しと並び、どれも個性的なアートばかり!ちょっと変わったジャンクアートを満喫できますよ!
歴史と癒しが交わる百年韓屋「五嘉軒(オガホン)」

1860年に建築された「五嘉軒」は元は資産家が所有していた住宅で、当時の上流階級の伝統的な韓屋の姿がそのまま残っています。広々とした敷地に美しい木造構造、オンドル(床暖房)付きの部屋、瓦屋根が特徴で、現在はカフェや文化体験施設として活用されています。

また宿泊施設としても利用可能だそうで、木の温もりと静かな空間で心が落ち着く時間を過ごせます。伝統的な韓屋での宿泊はホテルでは味わえない特別な体験。韓国ならではの重厚な建築美を感じながら泊まれると観光客にも人気だそうです♪
美しい海景色が楽しめるエリア海南(ヘナム)を散策♪
絶品の海鮮グルメまで満喫してお腹も心も大満足!

青い海と小さな島々が織りなす風景が魅力の海南には、いくつもの絶景ポイントがあります。また港町ならではの新鮮な海産物を使用した海鮮料理が美味しいのだそう。そこで今回「THE ラクシクヒャン950 木浦本店」で夕食をいただくことにしました。オーダーしたのはテナガダコや貝などの海鮮がたっぷり入った海鮮カルビチム!ピリ辛のスープと濃厚な魚介の旨みのバランスが絶妙♪

さらに魚介と豚肉を組み合わせた三合ポッサム(ポサム)もいただきました!しっとり柔らかい蒸し豚肉に、発酵させたガンギエイの刺身、程よい酸味の発酵キムチ。それぞれの食材が一体となって独特の風味と食感がたまりません!地元では特別な日の料理として親しまれているようで、贅沢な逸品に大満足♪
全客室オーシャンビューの「海南(ヘナム)126ホテル」が2024年11月にオープン!
今日の宿泊は韓国観光公社が海南の観光を活性化するために建設した「海南126ホテル」♪このエリアでは初の4つ星ホテルで、120全ての客室から美しい海が眺望できます。絶好のロケーションはもちろんのこと、スタイリッシュな内装も魅力的。シングルからスイートまで多彩な客室タイプを備え、ビジネス利用から家族旅行まで幅広いニーズに対応しているのも嬉しいかぎり♪

また海に面したインフィニティプールをはじめ、庭園、レストラン、カフェなどリラックスできる環境が整っています。
広大な自然とアートが織りなす癒しの庭園へ

総面積52万8,925m²にわるた広大なサンイ庭園。樹木園、散策路、美術館、カフェ、遊具施設など、多様な施設を備え、癒しとくつろぎを与えるスポットになっています。四季によって異なる景観を楽しめて、春の桜や秋の紅葉も見応え十分!また自然とアートが融合したオブジェも随所にあり、現代アートを取り入れたデザインを楽しむことができますよ♪
ユネスコ世界遺産の大興寺で体感する仏教の歴史と茶文化

高麗時代以前に創建された歴史ある「大興寺(テフンサ)」。ユネスコ世界遺産にも登録されている重要な寺院です。ここでは多くの仏像や文化財があり、韓国仏教の深い歴史と美術に触れることができました。また韓国の茶文化の聖地と呼ばれているそうで、お茶体験をさせていただきました。

大興寺では禅の精神を反映させた「禅茶体験」に参加できます。これはお茶を淹れることを通じて、心を落ち着け、瞑想的な時間を過ごすことができるプログラム。またお茶の作法や禅の考え方を学ぶことができるのもポイントです。ただお茶を飲むだけでなく、自分を見つめ直す良い機会になりました。
海と山に囲まれた木浦(モッポ)で海上ケーブルカーを体験
目の前に広がるパノラマビューに大興奮!

木浦の代表的観光地のひとつ「木浦海上ケーブルカー」。長さ3.23km、高さ155mもあり、迫力満点の空の旅を楽しむことができます。桟橋や周辺の島々を一望しながら海上を横断する体験はここならでは!スリル感を味わいながらも地上では見られない視点で街を俯瞰することもできます。

また夜になると木浦の港周辺がライトアップされ、街が美しく輝きます!ケーブルカーから眺める夜景は、昼間とはまた違った表情で素敵♪
旅の最後の締めくくりはやっぱりグルメ!そこで「木浦ポリグルビ 平和広場店」で海鮮グルメを堪能することに。やっぱり港町だけあってお刺身が新鮮で美味!また海風にさらして乾燥させたイシモチを甕で麦と漬けこんで発酵させた韓国の高級食材「ポリグルビ」や、地元ならではのメニューをたくさんいただきました!
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いかがでしたでしょうか?韓国の伝統や文化をはじめ、美しい自然、地方のグルメなど、光州と全羅南道にはまだ発見していない魅力がいっぱいあって、発掘していくのが楽しいエリアです!
王道の韓国旅行のお次は、ワンランクアップしたローカルトリップを満喫してくださいね!
取材協力:韓国観光公社